電動自転車の「回生充電」って実際どう?仕組みと特徴を徹底解説!

「電動アシスト自転車のバッテリー、毎回外して充電するのが面倒…」

「走りながら自動で充電できる電動自転車があるって聞いたけど、本当かな?」

電動アシスト自転車を探していると目にするのが「回生充電(かいせいじゅうでん)」や「走りながら自動充電」という言葉です。

バッテリーの持ちが飛躍的に伸びたり、充電の手間が減ったりと魅力的な機能ですが、「本当にバッテリーが減らないの?」「走行中に重くなったりしない?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、電動自転車の回生充電の仕組みから、実際に使うメリット・デメリット、どんな人におすすめなのかまで詳しく解説します。

電動自転車の「回生充電(発電機能)」とは?

回生充電とは、自転車が減速するときや下り坂を走るときに発生する「運動エネルギー」を電気に変換し、バッテリーに充電する仕組みのことです

電気自動車(EV)やハイブリッドカーなどでも使われている先進技術で、電動アシスト自転車では主にブリヂストンの「両輪駆動(デュアルドライブ)」モデルや、丸石サイクルの次世代モデルなどに搭載されています

どうやって発電しているの?

一般的な電動自転車は「後輪」や「ペダル周辺」にモーターが付いていますが、回生充電機能を備えたモデルの多くは「前輪」にモーターが付いています

下り坂や減速時
前輪のモーターを発電機として逆作動させ、ブレーキ抵抗(モーターブレーキ)を作り出しながら電気を作る。

回生充電が作動するタイミング

メーカーによって多少異なりますが、主に次のタイミングで自動充電が行われます

充電モード作動するタイミング効果・特徴
ブレーキ充電左ブレーキレバーを握ったとき減速しながらしっかり発電。
物理ブレーキのすり減りも抑える。
下り坂自動充電ペダルを止め、下り坂でスピードが出そうになったときスピードが出過ぎるのを自動で抑え(モーターブレーキ)、安定して降りられる。
平地自動充電平地でペダルを漕ぐのをやめたとき惰性走行(慣性)のパワーをムダなく電気に変える。

回生充電のメリット

回生充電機能を備えた電動アシスト自転車には、通常の電動自転車にはない大きなメリットが3つあります。

1回の充電で走れる距離が圧倒的に長い

最大のメリットは、航続距離が伸びることです。

下り坂や減速時にこまめに給電されるため、ブリヂストンのクロスバイク型モデル「TB1e」では最長200 km、丸石サイクルの最新回生システム搭載モデル「Re:BIKE」ではエコモードで最大1,000 kmという圧倒的な走行距離を実現しています。 平地や坂道が混ざった日常走行でも、こまめな発電によって走行距離が約20%〜30%向上するとされています

バッテリーの充電頻度・手間が減る

「週に何回も重いバッテリーを取り外して家に持ち帰り、コンセントで充電する」という作業は意外と面倒なもの。

回生充電機能があれば、毎日の通勤・通学(片道数キロ程度)なら「充電は月に1回〜数ヶ月に1回でOK」という生活も夢ではありません。丸石サイクルのRe:BIKEでは、1日5 km走行の場合、コンセントでの充電頻度を大幅に削れる利点があります

下り坂でスピードが出すぎず、ブレーキパーツも長持ち

下り坂でペダルを止めたり左ブレーキを少し握ると、モーターによる適度な制動(ブレーキ)がかかります。

急坂でもスピードが出すぎず安心して下りられるほか、ブレーキゴム(ブレーキシュー)の物理的な摩耗が激減するため、消耗品の交換頻度やメンテナンス費用を抑えることができます。

回生充電のデメリットと注意点

非常に便利な回生充電ですが、いくつか知っておくべき注意点やデメリットもあります。

ペダルを止めたときに「ググッ」とした減速感がある

ペダルを止めた際や下り坂で自動充電が作動すると、モーターが発電機になるため、特有の引きずり感(ブレーキがかかるような感覚)が発生します。

「ペダルを止めてスーッと滑走したい」という方は、最初は少し違和感を覚えるかもしれません。

※なお、多くのモデルで自動充電機能のオン/オフや強さを切り替える設定が可能です。

100%満充電のときは充電されない

バッテリーを守るための安全回路が働くため、以下の状況では自動充電が作動しない(または弱くなる)仕様になっています。

バッテリーが満充電(100%)のとき(過充電防止のため)

気温が著しく低い冬場や高すぎる夏場

時速 8km/h 以下の低速走行時

回生充電を搭載した代表的なおすすめモデル

回生充電機能を搭載する国内の人気メーカー「ブリヂストン」と「丸石サイクル」の一部モデルをご紹介します。

ブリヂストン – TB1e(ティービーワンe)

公式サイト

タイプ

クロスバイク

特徴

エコモードで最長200 km走れるスタイリッシュでスタミナ抜群のモデルです。

鍵、ライト、泥除け、スタンドが標準装備されているため、そのままお乗りいただけます。

ブリヂストン – アルベルトe / ステップクルーズe / カジュナe

▸ 公式サイト: アルベルトe / ステップクルーズe / カジュナe

タイプ

シティサイクル / 通学・お買い物向け

特徴

ベルトドライブ採用でチェーン外れやサビの心配がないため、メンテナンスフリーで洋服も汚れません。

トラブルが少ないため、通学用モデルとしても高い支持を集めています。

丸石サイクル – Re:BIKE(リバイク)シリーズ

公式サイト

タイプ

シティサイクル / クロスバイク

特徴

太陽誘電の最新回生システム「FEREMO™」を搭載し、エコモードで最大1,000 kmという圧倒的な航続距離を誇る注目作です。

専用USBアダプター(別売)を装着すると、走行で貯めた電気でスマホを充電したり防災用電源としても使うことができるようになっています。

警視庁でも採用されており、性能は折り紙付きです。

どんな人におすすめ?

電動アシスト自転車の回生充電機能は、以下のような利用スタイルの方に特におすすめです。

坂道の多いエリアに住んでいる方(下り坂で安定&しっかり充電できる)

片道5 km以上の長距離通勤・通学をする方

バッテリーの充電作業をできるだけ減らしたい方

災害時の非常用電源としてもバッテリーを活用したい方(丸石 Re:BIKEなど)

「走りながら自動充電」機能がついた自転車なら、毎日の移動がよりスムーズで快適になります。

気になった方は、ぜひお近くの自転車店で試乗して、そのパワフルな走りとなめらかなモーターブレーキを体感してみてください。

解説